梅雨の季節がやってきました。ジメジメじとじとと嫌な気候が続きます。
鍋が好きな人々はこんな季節でも鍋を愛していますね。
いまキャベツ、レタス、白菜、キュウリ、大根あたりがめっぽう安くてほとんど食べ放題みたいな感じなのに、高い時ばっかり話題になって報道しまくって更に需要伸ばすの良くないな
梅雨時期は鍋に限る— 5丁目の大魔王 (@sukidayohakumai) May 22, 2025
トマトキムチ鍋してるんだけど、スーパーから鍋野菜セットが消えてて悲しかった
梅雨が終わるまでは置いてください、それで助かる命があるんです…— あっさー (@a_u_asa) May 17, 2025
引用失礼いたします!
梅雨でも鍋を楽しみたいわけですが、この季節は鍋を食べる際に気を付けなければならないことがいくつかあります。
そうです。その気を付けるべきことに注意すれば、より鍋が美味しく楽しめますよ!
今日は梅雨の季節に鍋を食べるときに気を付けるべきことをお知らせしましょう!
目次
梅雨の時期に鍋を食べるとき気を付けることとは?
それは食中毒と熱中症
です。
この二つは体調を崩すだけではなく、ヘタをしたら命にもかかわる重大なことです。なので充分に気を付けて楽しい鍋ライフを送っていきましょう。
今日はそのなかのひとつ「食中毒」について原因や予防ポイントを説明してまいりましょー!
梅雨時に鍋を食べるときは食中毒に注意しましょう!

梅雨時に鍋を楽しむときに気をつけなくちゃいけないこと、そのひとつが「食中毒」です。まあこれに関しては鍋だけじゃなくこの時期に食べる食材すべてに言えるわけですが。下手をしたら命にも関わることなので、充分注意しなければなりません。
では鍋を食べる際にどのような細菌により食中毒が引き起こされる可能性があるのでしょうか?それがウェルシュ菌です。
ウェルシュ菌による食中毒

ウェルシュ菌ってのはまさに画像のような細菌で、自然界に多く存在しており「悪玉菌の代表」と呼ばれています。肉や魚・野菜など多くの食材に付着しているんです。
少し古いですが、「細菌性食中毒1事件あたりの患者数の表を乗せておきます。

引用:感染症情報提供サイト
そう。ではなぜウェルシュ菌による食中毒の患者数が多いのでしょうか?
それはウェルシュ菌は鍋料理やカレー・スープなど大鍋で煮込む料理で汚染しやすいからなんですね。
残念!ウェルシュ菌は熱に強く高温でも死滅しません!
ウェルシュ菌は耐熱性菌なので煮込むからと言って油断禁物!

ウェルシュ菌は熱に非常に強いので、加熱処理しても簡単には死滅しないんですね。
と思っていたそこのあなた!大きく認識を改めないといけませんよ!
・芽胞を形成します。
ウエルシュ菌は、乾燥した場所や高温の場所など、過酷な環境におかれた時に「芽胞」を作って、生き延びようとします。
芽胞を形成した菌は、100℃で5時間から6時間加熱しても死にません。普通の菌では考えられない生命力です。
・嫌気性菌(空気のないところを好みます)です。
一般的に食中毒菌は、空気のあるところを好んで、そうした場所で増えます。しかし、ウエルシュ菌は、まったく正反対で空気のないところで増えます。
引用:島根県HP
食中毒を予防するためのポイントは?

では鍋をはじめとした煮込み料理で食中毒を予防するためのポイントをみていきましょう。
・菌をつけない!
・しっかり加熱する!
・残ったときは、早く冷まして冷蔵保管!
・再加熱はかき混ぜながら75℃ 1分以上!
菌をつけない!

食品衛生の基本のキ。それは、「菌をつけない」 ということです。
菌をつけないためにはどうしますか?
その通りです。手洗いがすべての基本になります。調理前・食事前はしっかりと手洗いしましょう。
また調理に使用する菜箸やお玉などもしっかり洗ってから使用しましょう。
ウェルシュ菌は土にも存在しています。なので土に触れる野菜などもしっかりと水洗いしてから調理することが大切です。
しっかり加熱する!

こちらも食品衛生の基本、加熱して「菌をやっつける」 ことが大切です。
そう。ウェルシュ菌は熱に強く、とくに12℃から50℃の温度帯で急速に増殖してしまいます。
なので、鍋スープやだし汁を充分に沸騰させておき、そこから具材を入れることでウェルシュ菌の増殖を抑えられるのです。
また煮込んでいくと鍋の底のあたりは空気のない状態になります。これは嫌気性菌であるウェルシュ菌にとって生存しやすい状態になってしまいます。なのでお玉などでよくかき混ぜながら加熱することも大切です。
残ったときは、早く冷まして冷蔵保管

食べきれる量だけ調理するのが望ましいのですが、どうしても残ってしまい「翌日食べよう」といった場合もあるでしょう。そんなとき鍋に入った状態のまま放置していませんか?
調理した鍋に入れたまま放置しておくと、低めの温度帯になり表面以外の酸素も抜けていく。これはウェルシュ菌の絶好の繁殖条件になってしまいます。
なので翌日も安心して食べるためには、タッパーなどの容器に移し、早く10℃以下になるよう冷蔵庫で保管するようにしましょう。
再加熱はかき混ぜながら75℃ 1分以上!

冷蔵保存した鍋料理を食べる際は必ず再加熱しましょう。
再加熱には電子レンジを使う場合が多いと思いますが、その場合75℃ 1分以上は最低でも加熱しましょう。
また空気に触れさせてウェルシュ菌を繁殖させないことも大切。なので
75℃ 1分以上加熱→取り出してかき混ぜ→75℃ 1分以上加熱
という工程で加熱するのが望ましいですね。
調理と保存のポイントを守り、梅雨の季節も素敵な鍋ライフを!

今日は梅雨の時期に気を付けるべき食中毒について見ていきました。
食品衛生の基本は「菌をつけない」「菌を増やさない」「菌をやっつける」です。今回のポイントを守り、梅雨の季節も素敵な鍋ライフを送りましょー!