冬は暖房代がどうしても高くなってしまう季節です。特に今年のように寒い日が続いてばかりいると、暖房代に頭を悩ませるご家庭も多いのではないでしょうか?
はちゃめちゃに寒いし暖房代もったいないしもう寝たい
— ぎょなみ@創作写真集予約受付中 (@gyonami) 2018年2月11日
愚痴ったらいかんけど、冬大嫌い!無駄に期間長いし!寒いし、風邪になるし、暖房代かかるし、交通機関も乱れまくるし、服もたくさん着なきゃいけないし。こんな季節いらん!まだ、真夏の方がマシ。
— シュガー (@ysato0920) 2018年2月12日
冬の暖房代を節約する方法としてよく言われているのが、鍋料理を食べるというものです。これは暖かい鍋を食べて身体を温めるという意味で言われています。
あわせて読みたい
日本に大寒波襲来!!身体が温まる辛口鍋スープで寒さを吹き飛ばせ!
これとは別に、鍋をやって部屋を暖めるという意味での節約術も言われていますよね。
ところで、本当に鍋をやったら室温は上がるのでしょうか?もし本当に上がるのなら、どれくらい部屋の温度が上がるのでしょうか?
今日は実際に鍋の調理段階から温度を計って、検証してみたいと思います。
この検証で、「鍋をやると温まる」という説が本当かどうか分かることになります。未だかつてこんなことを検証した人がいたでしょうか?これは、人類史に残る貴重な検証となることでしょう。
目次
この検証を行う環境・前提条件
まずは検証するにあたっての環境や前提条件をみていきましょう。
検証に使用する部屋の間取り:
検証に使用するのは、我が家のリビングダイニングキッチンです。この部屋の室温が何度上がるのかをみます。
もちろん窓は閉め換気扇もかけません。他の部屋との扉も締め切ります。ちなみに、我が家のLDKの間取りは以下の図のような感じ。
鍋の調理の仕方:
まずはキッチンのガスコンロで鍋を食べられる程度まで煮込み、それを机に運び、グリル鍋で多少煮込みながら食べるというスタイルです。
暖房器具の使用:
もちろん、この検証をやっている時に暖房器具は一切使いません。
ちなみにこの日は、「もつ鍋 みそ味」の調理を行いました。
あわせて読みたい
【味チェン】もつ鍋スープみそ味にチーズを入れたらどうなる?10倍美味しく変身した!これは必ずやって欲しい。
検証開始!
さあ検証開始します。分かりやすいように見出しに時刻を付けていきます。
17:12 鍋に火をかける前
この時点で室温は25.3℃。この日は比較的暖かく我が家は日が当たりやすいというのもあって、室温もかなり高めです。
17:12 鍋に火をかけます
同じく5:12に火を点けます。調理開始です。
LDKなので、リビングの室温もキッチンとほとんど同じですね。
17:16 室温に大きな変化なし
火を点けてから4分経過しましたが、大きな変化はありません。
リビングももちろん変化なしです。
もちろん!
火を点けてるんですから、もう少しすればグングン温度が上がっていくはずですよ。
17:18 変化なし
火を点けてから6分経過。まだ変化ありません・・
17:19 変化なし
17:21 少しだけ温度上がる
火を点けてから9分後。やっと少しだけ室温が上がってきましたね。鍋もかなり煮立って、もう少しで食べられるくらいになります。
17:23 またちょっとだけ室温上がる 鍋完成。
2分後、更に少しだけ室温が上がりました。さあ、鍋も完成が近いのでここで火を消し、リビングのグリル鍋に移動します。
ではここで一旦、これまでの温度と湿度の変化をグラフにしてみていきます
温度・湿度共に大きな変化はみられません。
・・・・そうですね。もう少し様子をみましょう。
17:24 キッチンからリビングのグリル鍋に移動 ここから驚きの変化が・・・
鍋がある程度煮込めたので、リビングへ移動です。ここからはグリル鍋による調理&保温になります。
そして、ここから温度が驚きの変化を見せることになります。
17:27 なんと、温度が下がりだします!
まさかの、室温低下。想定外です・・。
17:29
17:32 まだまだ下がる・・・
17:35
なんと、リビングに移動してからの11分間で、1.5℃も温度が下がっています。これは意外でした。
日が暮れるにつれて、温度が下がっていってるんですね。鍋は温度に影響を与えていないということになります。
結果、調理から食べ終わりまでに、温度はどんどん下がっていった・・
そして先に結論を言いますと、温度は鍋を食べ終わるまで、すこしづつ下がるという結果となりました・・・
調理開始から鍋を食べ終わるまでの温度変化をグラフにして見てみましょう。
このように時間が経つに連れて、温度が下がっております。
いえ。それは違うんです!
実は、かなり暖かく感じていたんです!!
もちろんそれもありますが、理由はそれだけではなかったんですよ。
その理由は・・・実は、湿度がどんどん上がっていったんですね!
温度は上がらないが、湿度はどんどん上がっていった!
では湿度の変化を、時間経過ごとに見ていきましょう。
17:37 湿度が上がり始める
少しづつ湿度が上がりだします。
17:40
17:42 更に上がります
調理開始時に38%、リビングに移った時点で41%だった湿度が、48%まで上がっています。凄い上がりようです。
17:44 湿度MAX55%まで上昇。汗がでるほどに暑く感じる
17:55に湿度が55%まで上昇しました。
この時点で、食べている方はかなり暑さを感じて、汗がにじみ出てきています。
鍋も残りあとわずか。もうすぐ食べ終わりです。具材が残り少ないのでグリルの熱を落とします。
17:49 具材が少ないので、グリル鍋の熱を落とす。湿度も下がりだす
17:56
18:05 鍋食べ終わり
18:05に鍋を食べ終わり。結局湿度は、MAXから6%下がりました。
グラフにすると、このような温度変化となりました。
湿度が上がると、人間は暖かさを感じる
暖かく感じたのは、結局のところ湿度が上がっていたからなんですね。
人間の暑い・寒いといった感覚に影響を与えるのは、温度だけでは無いんです。実は、湿度も影響を与えるんです。梅雨の時期になると分かりますよね。気温がそれほど高くなくても、湿度が高いから暑さを感じますから。それと同じ理屈なんです。
人が快適さを感じる湿度は50%~60%と言われています。鍋をやると、イイ感じの湿度になるということです。
それだけではありません。部屋の乾燥を防ぐことで、風邪ウイルスやインフルエンザウイルスの活動を抑えることも出来ます。
要するに鍋をやれば、部屋の空気の乾燥が防げ、風邪やインフルエンザにかかりにくくなるということです。
まとめ:鍋をやれば、冬の暖房代を節約することが可能!
今回は「鍋をやることで、部屋の温度が上がるのか?」という説が、本当なのかどうかを、実際に検証してみました。
結果として今回の条件下では
・室温は上がらなかった
・しかし、部屋の湿度はグングン上がっていった
となり、「鍋をやると湿度が上がる。よって体感温度が上がり暖かく感じる」ということになりました。
なので、冬の暖房代を節約したいという人は、鍋をやることをおすすめします。