そうなんです。鍋スキだけでなく、すべての食卓が野菜価格の高騰により悲鳴をあげています。
正月だからスーパーが値上げしてるのかと思ってたけど普通に野菜価格の高騰でしたね…キャベツ一玉320円大根(20cm足らず)212円
— ましろみちる (@mashiro_michiru) 2018年1月11日
確かに、野菜価格が高騰中という報道を見るたびに「しまった!安いうちに買っておくんだった!」と思った(笑)。
— 電機猫 (@coredumpcat) 2018年1月12日
この週末、友人たちと毎年恒例カニ食いに行くぜ大人の遠足新年会を催したのですが、今年は野菜価格高騰の影響なのか、カニ鍋の野菜が少なかった気が……。
カニ刺しや焼きガニもあって、カニ自体はたんまりあったんだけど、鍋はやっぱり野菜も欲しい。#カニ #新年会 pic.twitter.com/TNbRu18N7O— 張る猫 (@1_tekitougohan) 2018年1月21日
仮想通貨580億円被害と大変なことになっているところ申し訳ございませんが、私にとってはキャベツ1玉580円という現実野菜の高騰の方が生活にズシリと響きます。 pic.twitter.com/ZfzsXeNzjQ
— ADAM at/アダムアット (@ADAMat1026) 2018年1月28日
うーん・・この野菜高騰はいつまで続くんでしょうか?鍋スキとしては値段のことを気にせずに鍋を楽しみたいですよね。
今日はなぜ野菜価格が高騰しているのか。そして、この価格高騰がいつまで続くのかについて見ていきましょう。
目次
野菜の価格が高騰している原因は?
その原因には、大きく言うと、二つのものがあるんです。
台風21号と22号の影響
野菜価格が上がっている原因。それはいくつかあるのですが、最も大きな原因は昨年10月に日本列島を縦断した、台風21号と22号の影響があると言われています。
台風21号と22号は2週間連続で日本を直撃し、暴風や大雨を日本列島にもたらしました。それにより野菜の育ちが悪くなってしまったというわけです。
11月の低気温
台風の上陸により野菜の生育が遅れてしまった10月。「11月から盛り返そう」と農家の方が思っていた訳なんですが・・・
蓋を開けてみれば低気温の日々。これにより野菜がますます育たなくなってしまったんです。これが二つ目の原因。
こちらが昨年11月の東京の平均気温です。
確かに例年の平均と比べると、低いですね。
いったいこの野菜価格の高騰はいつまで続くんでしょうか??
価格の高騰はいつまで続くのか?
野菜の価格は、野菜の生育状況によって大きく変わります。需要が少なく供給量が多ければ価格は下がり、逆に需要が多く供給が少なければ価格は上がるんです。よって生育状況を見れば価格がいつ頃落ち着くかが分かるということになります。
それは、農林水産省のHPで見ることが出来るんです。
では今年1月下旬、そして今後の各野菜の生育状況と価格の見通しについてみていきましょう。
今年1月末の生育状況
農林水産省から発表されている報道発表資料「野菜の生育状況及び価格見通し」をそのまま掲載させていただきます。
品目 | 現在の生育状況 |
根菜類 (だいこん及びにんじん) |
だいこんは、10月中下旬の長雨や台風に伴う塩害、11月中旬以降の低温により生育が低下したため、平年よりも小ぶりとなっている。 にんじんは、10月の長雨及び日照不足により生育が低下したため、平年よりも小ぶりとなっている。 |
葉茎菜類 (はくさい、キャベツ等) |
はくさいは、10月中下旬の長雨や11月中旬以降の低温により生育が低下したため、小玉傾向。 キャベツは、10月中下旬の長雨や台風に伴う風害、11月中旬以降の低温により生育が低下したため、小玉傾向。 ほうれんそうは、12月上旬以降の低温により小型傾向であるものの、生育は回復傾向。 ねぎの生育は平年並み。 レタスは、11月中旬以降の低温や11月下旬以降の少雨により生育が低下したため、小玉傾向であるものの、生育は回復傾向。 |
果菜類 (きゅうり、なす等) |
生育は平年並み。 |
土物類 (ばれいしょ、さといも 及びたまねぎ) |
ばれいしょの生育は平年並み。 さといも及びたまねぎは、貯蔵ものの出荷期間。 |
引用:「農林水産省HP野菜の生育状況及び価格見通し(平成30年2月)について」
鍋に関わりのある野菜を抜粋します。
白菜 : 小玉傾向
キャベツ: 小玉傾向
ねぎ : 平年並み
玉ねぎ : 貯蔵ものの出荷
現在生育されているものは、全体的に小ぶりなようです。
では、気になる2月以降の生育状況や価格の見通しはどうなんでしょう?
今後の生育、出荷及び価格見通し
こちらも同じく、農林水産省の資料を抜粋して載せさせていただきます。
品目 | 主産地( )書きは29年2月の入荷シェア | 今後の生育及び出荷見通し | 価格見通し (平年(直近5か年 平均)比) |
|
2月前半 | 2月後半 | |||
はくさい | 茨城(67%) |
・ 茨城県での10月中下旬の長雨や11月中 旬以降の低温により生育が低下し、小玉傾 向となったため、1月の出荷数量は平年を 大きく下回り、価格は平年を大きく上回って 推移。 また、出荷が前倒しとなり、ほ場に残って いる量が平年よりも少ない。 ・ 茨城県において、ほ場に残っている量が |
高値水準 で推移 |
高値水準 で推移 |
キャベツ | 愛知(50%) 千葉(28%) 神奈川(16%) |
・ 愛知県での10月中下旬の長雨や、千葉 県での10月の台風に伴う風害に加えて、 主産地での11月中旬以降の低温により生 育が低下し、小玉傾向となったため、1月の 出荷数量は平年を大きく下回り、価格は平年 を大きく上回って推移。 ・ 千葉県での出荷数量が少ない状態が続く ・ 2月後半は、出荷数量、価格ともに平年並 |
高値水準 ではある が、1月 の水準か らは徐々 に回復 |
平年並み に戻る |
ねぎ | 千葉(39%) 埼玉(23%) 茨城(12%) |
・ 1月の出荷数量は平年並みであったが、 気温の低下に伴い需要が増加したため、 1月の価格は平年を上回って推移。 ・ 千葉県、埼玉県及び茨城県において、生 |
平年並み に戻る |
平年並み で推移 |
たまねぎ | 北海道(83%) |
・ 北海道産の在庫数量が平年並みであるため、 出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見 込み。 |
平年並み で推移 |
平年並み で推移 |
引用:「農林水産省HP野菜の生育状況及び価格見通し(平成30年2月)について」
ということで、まとめてみましょう。
鍋野菜の価格は、一部は高いまま 一部は平年並みに
白菜 : 2月前半後半共に、高値水準で推移
キャベツ: 2月前半はやや高め、後半には平年並みに戻る
ねぎ : 平年並みの価格で推移
玉ねぎ : 平年並みの価格で推移
というような見通しになっているということです。鍋のレギュラー白菜は、まだまだ高いということですね・・・
早く野菜の価格がお手頃価格になって、鍋を存分に楽しめる日が来るといいですね。