皆さんは鍋をやる時の火元は、ガスコンロを使いますか?それともIHクッキングヒーターを使いますか?
どちらでも最終的に美味しく鍋が食べられれば良いわけですが、どちらもメリット・デメリットがあるので上手に使い分けたいですね。で、今日はガスコンロとIHのメリット・デメリットをまとめてみたいわけです。
そうですね。ただそこは鍋料理専門ブログですから。鍋料理をやるうえでのメリット・デメリットというのも入れ込んでみたいと思います。鍋好き目線での比較をしてみましょうじゃあ~りませんか。イってみましょう!
目次
ガスコンロとIHクッキングヒーターの比較
ということで比較をしていきたいんですが、その前に、お互いの特徴を明確にしておきましょう。
ガスコンロとは?
ガスコンロってのは「ガスに火を着火させて使用する加熱器具」のことですね。昔からあるタイプなので、調理と言えばガスコンロというくらいに生活に馴染んでいると言えるでしょう。形の特徴として「五徳」が付いていますね。家庭で使う据え置き型のやつを”ビルトインコンロ”って呼びます。
IHヒーターとは?
一方IHヒーターの正式名称は”IHクッキングヒーター”。IHはコイルが中にたくさん入っており、そのコイルに宿る磁力線なるものが熱を発生させるんですね。詳しい説明はベスト電器さんのHPをご覧くださいな。
簡単な特徴を挙げると、「コンロ自体は過熱しない」とか「五徳が不要」といったところがありますね。
ではそれぞれのメリット・デメリットを挙げていきましょうか。鍋料理に関するものは、後の方で書きますね。
ガスコンロとIHクッキングヒーターの”よく聞く”メリット・デメリット
ガスコンロのメリット
・いろいろな調理器具が使える
直接火にかけるというものなので、いろいろな調理器具を使うことが出来ます。都市ガスだろうがプロパンガスだろうが関係ありません。なので、調理器具選びで失敗することも少なくなります。
・天板が壊れにくい
ガスコンロは五徳が付いておりその上に調理器具を乗せるので、天板には直接物が当たりません。よって天板自体が痛むことはほとんどありません。五徳は1,000円~5,000円ほどで買い替え可能なので、そこだけ代えれば長年使用することも出来ます。
・冬場に調理すると、暖かい
火を使いますからね。部屋が暖まりますよ。多少はね。
・停電時でも使える
電気を使っていないから、停電になっても安心して使うことが出来ます。これはけっこう助かるところ。
・調理の加減が出来る
ガスコンロの火は調理器具全体に熱を伝えることが出来るので、調理の幅が広がります。一部に焦げ目をつけたり、野菜全体にしっかりと火を通しシャキシャキさせたりってことも出来ます。万能。
ガスコンロのデメリット
・火を使うから危ない
これはガスコンロ永遠の課題かも。やはり火を直接使うから危険が伴います。最近のガスコンロは安全装置が付いているとは言え、危険がゼロになるわけではありません。
ただ、火に接する機会って、日常生活でこれくらいしかないですよね。お子様に対して火の良さ・危険さを教えることが出来るので、ある意味良い面かも。
・手入れが面倒くさい
五徳が付いていますからね。いちいち外さないと隅々まで掃除が出来ません。面倒くさいから外さなくなるのが関の山。
・夏場に室温が上昇し、アツい
夏場の調理時は、エアコンの設定を1~2度ほど落とさなくてはなりません。それくらい熱がこもるのがガスコンロ。
IHクッキングヒーターのメリット
・火を使わないから安全
火を使わないから危険度が低いのが、IH最大のメリットです。消防庁によりますとガスコンロが原因の火災発生率(平成30年)は、たばこ、焚き火に次いで第3位。年間3,000件近くも発生しています。そして建物火災に限れば、火災原因の1位がガスコンロによるものなんです。
参考資料:消防庁 平成30年(1~12月)における火災の概要
それだけにIHの安全性が際立ちますね。
・手入れが簡単♪
そしてよく言われるメリットがこれ。お手入れ楽チン♪平らな構造ですから、サッと一拭きするだけで汚れが落ちます。ガスコンロではよく発生する天板の焦げ付きも、IHでは起こりません。また、火を使う場合と違い上昇気流が発生しにくいので、換気扇が汚れにくいというメリットもあります。
・スタイリッシュな見た目
五徳が無く平らになっているから、シュッとしてますよね。非常にスタイリッシュ。キッチンをオシャレにしたい人は、IHを選ぶのがマスト。
IHクッキングヒーターのデメリット
・使える調理器具が限られる
これが一番困るところだと思います。ガスコンロからIHに代えて「さあ料理するぞ♪」と張り切ったけど、鍋がIH対応じゃなかった・・・なんてことも発生します。「IH対応」って書いてある鍋を選ばなければなりません。
・停電時に使えない
まあ年間で数回しか起こらないでしょうが、停電で使えないのは困りますね。IHの家庭の方でも、万が一のためにカセットコンロを持っておくのが良いと思います。
・天板が割れると、取り返しがつかない
もちろん天板は割れにくい加工が施されていますが、重たい鍋を落としたりして割れたりヒビが入ってしまう場合もあります。それを放置して使っていると、吹きこぼれの汁が割れ目から入った時に、ショートしてしまうことも。非常に危険なので、割れたまま使うのはやめましょう。
ではそれらを見ていきましょう。
【鍋料理をやる時バージョン】ガスコンロとIHクッキングヒーターのメリット・デメリット
ガスコンロで鍋をやる時のメリット
・土鍋が使える
鍋料理の象徴である土鍋。「土鍋を使ってこそ鍋料理なんだよ!」ってこだわりがある方もいるのでは。いいですよね、”囲炉裏で土鍋できりたんぽ”とか一度はやってみたいです。
最近ではIH対応の土鍋も売っております。が、お値段が高い。100均で買えちゃうような土鍋でも問題なく使えるのが、ガスコンロの良いところです。
・アウトドアで鍋がやりやすい
雪に囲まれたキャンプ場で、鍋。最高ですね。アウトドアで鍋をやるには電源いらずのカセットガスコンロが最適です。カセットガスコンロにも大きさがいろいろあるので、大人数でも一人でも鍋が出来ちゃいます。
・冬場、暖かい
火を使いますから。そりゃ暖かいですよ。鍋食って身体の内も外もポカポカになりましょう
・鍋全体を温めることが出来るので、素材に熱が通りやすい
火は鍋全体を温めることが可能。だから隅々の食材までしっかりと熱が通ります。豚肉も鶏肉もちゃんと熱が通ります。
ガスコンロで鍋をやる時のデメリット
・吹きこぼした時に火が消えたりすると面倒
吹きこぼしって気を付けていても起こってしまいますよね。で、こぼれると火が消えたり、それを拭いたりしなくちゃなりません。五徳はジャマになるし・・・面倒です。
・ガスカートリッジの交換が面倒
カセットガスコンロの場合にはこの手間が発生しますね。ちょっとした手間なんですが、セットが上手く出来てなくて火が点かないといったトラブルもあり得ます。
・そもそも予備カートリッジを持ってなかったら最悪
キャンプ場までやって来て鍋をやっていたら燃料切れ。予備カートリッジを持ってない・・・売店にも売ってない・・・なんてなったら悲惨です。
IHで鍋をやる時のメリット
・火力が強いので、短時間でスープを沸騰させられる
ガスの方が火力が強いなんてイメージがあるかもですが、じつはIHはかなりの高火力なんです。直火と違い熱が周りに逃げにくいということもあり熱伝導率も優れています。なのでスープをあっという間に沸騰させることが出来ます。時間が無い時にはイイですね。
・吹きこぼしてもお手入れが楽チン
何回鍋をやっても発生させてしまう吹きこぼしですが、IHならサッと一拭きするだけ。簡単お手入れでノーストレスです。
・夏場でも(多少)暑くない
うん。まあ暑いんですけどね。夏場に鍋ですから。ガスに比べれば多少はマシです。
IHで鍋をやる時のデメリット
・電源確保が必要なのでアウトドアでやりづらい
アウトドアで気軽に鍋が出来ないのが、IHのツラいところ。電源ありのキャンプ場やRVパークでやるとかポータブル電源を持っていくとかする必要があります。
・コンビニ鍋・個食鍋にはIH対応じゃないものがある
最近のコンビニ鍋はIH対応のものも多くなっていますが、非対応のものあるのも事実。買った後に非対応に気付くなんてことも。しっかりと確認してから買いましょう。
まとめ
以上のようにガスコンロ・IHクッキングヒーターともにメリット・デメリットがあります。鍋料理をやる際のメリット・デメリットも参考にしながら、買い替えや新規購入をするようにしましょう。