”鍋の具材の王様“”と言えば、やっぱり「白菜」ですよね。鍋には欠かせない存在です。白菜が手元にあると「鍋でも食べよっか!」ってなるご家庭も多いことでしょう。
そんな白菜、よく見てみると葉っぱの部分に以下の写真のような黒い点々が付いている時がありますよね。
この黒点、いったい何でしょう?虫食い?害がある?気になりますよね。
この見た目の悪い点々、実は一切の害は無いんですよ!って話を、今日はしたいと思います。
目次
黒い点々の正体は「ポリフェノールの塊」だった!
この黒い点々の正体。それは「ポリフェノール」なんです。
皆さんポリフェノールって名前くらいは聞いたことあると思います。では、ポリフェノールがいったい何なのかを見てみましょう。
ポリフェノール(polyphenol)は、たくさんの(ポリ)フェノールという意味で、分子内に複数のフェノール性ヒドロキシ基(ベンゼン環、ナフタレン環などの芳香環に結合したヒドロキシ基)を持つ植物成分の総称。
ほとんどの植物に含有され、その数は5,000種以上に及ぶ。光合成によってできる植物の色素や苦味の成分であり、植物細胞の生成、活性化などを助ける働きを持つ。
ということです。ちょっと分かりづらいかな。
なぜポリフェノールの塊が現れるのか?
なんで白菜の表面にポリフェノールの塊が出来てしまうのか?不思議ですよね。
実はこの現象、生理障害が原因で出来てしまうんです。
生理障害ってのは、栄養失調や栄養過多・その他のストレス要因から、なんらかの要因を引き起こしてしまうこと。このポリフェノールの塊は白菜にストレスがかかることによって出来てしまう生理障害のひとつということです。
ポリフェノールの効能・効果
ちなみに、ポリフェノールを摂取するといったいどんな効果・効能が得られるのか?を説明しましょう。
ポリフェノールを摂取すると「抗酸化作用」が得られるんです。
抗酸化作用とは・・
釘が酸化して茶色く錆びたり、リンゴが酸化して茶色く変色して腐るように、人間のカラダも酸化します。カラダが酸化すると、カラダの老化や血管の老化が進んだり、シミやシワ、肌あれなどの肌トラブルが起こったり、生活習慣病やがんの引き金になったりと、さまざまなトラブルの原因になると言われています。
この抗酸化作用が得られるということで、ポリフェノールって一時とても流行りましたよね。ワインに豊富に含まれていることでも有名だったりします。
じゃあ白菜を食べるとスゴイ抗酸化作用が得られるのか?というと、決してそういうわけではありません。白菜に含まれるポリフェノールの量はけっして多くないので。
この黒い点々は「ゴマ症」と言います。もちろん一切の害はありません!
このポリフェノールの塊は見た目が「ゴマ」のようなので、「ゴマ症」って呼んだりするんです。
そして、ゴマ症の点々はポリフェノールなので、食べても一切の害は無いんですよ。なので、お店の方でもあまり気にせず売られていますし、買う方も気にせず買って良いですよということです。
もしも「それでも見た目が気になるよ」という方は、その部分だけ切り取れば良いでしょう。
ゴマ症の有る白菜と無い白菜。味に差があるのか?
ゴマ症のものでもそうでないものでも、味はほとんど変わらないです。通常発生しているゴマ症により味が左右されることはありません。
ですが、ポリフェノールは食べると「苦み」を感じる成分なんです。なので極端にゴマ症が多く発症している白菜では、多少苦みを感じるかもしれませんね。知らんけど。
ゴマ症があるからといって、むやみに捨てたりしないようにしましょう
以上のように、ゴマ症は身体にとって害があるものではありません。
なので買った白菜にゴマ症が付いているからといって、むやみに捨ててはいけません。
また、多少のゴマ症があるからといって、お店に対してクレームをつけるのもやめましょう。まあしょうがないってことで許してあげてね。
まとめ
たまに白菜の葉についていることがある黒い点々。それは「ゴマ症」と呼ばれるもので、白菜の中にあるポリフェノールが塊になったものです。
決して害があるものではないので、安心して食べてもらっても良いです。
鍋の具材として欠かせない白菜。正しい知識をもって美味しくいただきましょう!!